茨城外科学会

第238回 茨城外科学会が7/18(土)13:00〜県立こども病院にて開催されます。今回、当院より若林哲司医師が発表致します。

演題:『胃十二指腸型胃重責症の一手術例』

演者:若林 哲司

抄録:
胃重積は比較的稀な疾患で、胃切除後輸出脚の重積や胃病巣が先進部となる報告が散見される。この度、巨大胃ポリープ(adenocarcinoma)が先進部となり胃重積を繰り返す症例に対して小開腹、胃切開下にて切除した症例を経験したので文献的考察含め報告する。
 症例は81歳女性、認知症、ADL低下にて介護施設入所中H27年1月15日、食事摂取不能、嘔吐にて受診。CTscanにて胃重積様の所見を認めたため、内視鏡を施行したところ噴門部に最大径8?の有茎性ポリープを認めた。径は太く一部噴門に接しており、また茎部が漿膜を巻き込んでいる可能性が高いため、内視鏡的摘出は不可能と判断、可及的にポリープの先端部をpeace mealに切除し縮小化をはかった。しかし、その後も漿膜を巻き込みながら幽門輪を超えて十二指腸に入り込み自然整復不能となった。その為、内視鏡下に3度整復したが、4度目に準緊急手術に踏み切り、全身状態より短時間で小侵襲の上記手術を選択し良好な結果が得られた。

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