第19回鏡視下手術研究会 抄録

当院より1演題応募しました、11/24(土)開催予定の第19回鏡視下手術研究会の抄録をご紹介いたします。
会が終わり次第、詳細を御報告致します。

演題    LARSにおけるhiatal meshの適応と有用性

演者   山王台病院 幕内幹男

共同演者 山王台病院1)、小美玉市医療センター2)、富士市立中央病院3)
     笹屋昌示1)、志村浩1)、上道治1)、室伏雅之2)、柏木秀幸3)
 

抄録
up side down stomach等の巨大食道裂孔ヘルニア、高齢者や特に右脚の脆弱な症例は食道裂孔縫縮が不確実となり、逆流防止手術の再発の原因となることがある。また、巨大なヘルニア門を少しずつ縫縮することは可能であるが、長期的follow upによって再発する症例も稀に経験する。我々は146例のLARSを行ってきたが、術後6ヶ月を経過した8例にPPIの再投与を行っていた。内訳は5例が一時的な逆流症状の再燃による症状出現時のみの投与で3例の滑脱と2例のwrapの緩みであった。3例は継続投与であったが、その内の1例はwrapの緩みで、3例は滑脱の再発で1例に対して再手術を行った。それらを踏まえより確実な手術手技を目指し、裂孔縫縮部が脆弱か否か充分に症例を選択したうえで、腹側面にcoatingが施され、裂孔に合うように形状が違った3種類の専用hiatal meshを3例に使用した。しかし、同部に補強材(mesh)を使用することは様々な合併症や問題が惹起されるとの報告もあり、適応と有用性についてまだまだ検討の余地があると思われるが、今回その手技について供覧する。

 

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