病院での仕事は、毎日同じ業務の繰り返しという訳にはいきません。
いつ、何時、どのような患者様が来院されるか分かりません。毎日が、
時間との闘いです。今日は、大きい手術がある訳ではありませんが、だ
からといって早く帰る訳でもありません。入院中の患者様の様子をみた
り、時間外の患者様を診察したり、患者様の為にこれから何ができるか
を話し合うなど、時間はいくらあっても足りないくらいです。私たち医
療法人幕内会は、これからも患者様のために日々進化をつづけていきた
いと思います[:おてんき:]。
医療ブログ
幕内院長へ
先生、御無沙汰しております。６月までそちらで第２・４週の土曜の整形外来を担当させて頂いた昭和大学整形外科の池田です。
その後いかがお過ごしでしょうか？お元気ですか？
現在アメリカはミネソタ州のロチェスターにあるメイヨークリニックに留学しております。
こちらに来てから２ヶ月弱が経ちました。生活は大分落ち着きました。家の借り上げや車の購入（赤いJeepを家内の希望だけで買いました。もちろん中古です。既に１０万キロ走っていますが、その程度の車は平気で売り買いされているようです。）、ベッドや電気製品などの日常生活用品の購入、勤務先での事務手続きなど、するべきことが山ほどあり、少々疲れましたが、一通り生活はset upされ、週末にはシカゴなどにまで足を伸ばす余裕も出てきました。シカゴには８月からサッカ−部の先輩であった杉崎先生が藤が丘の整形から同じく２年間の予定で渡米してきました。とても心強いです。（最もロチェスターとシカゴの距離は東京〜神戸くらいは離れていますが・・・。）
僕は現在Hand SurgeonのAmadio先生に師事しています。tendon groupと命名されているグループで手関節周囲のBiomechanicsや手根管症候群、手関節周囲腱の動態や修復に関するstudyが中心となっています。他にも足グループや肩グループなど多彩です。現在日本からは岡山大学、聖マリアンナ医科大学、秋田大学、札幌医科大学、慶應大学、筑波大学、京都府立医科大学、広島大学などの先生がいて、僕が現在卒後１１年目ですが、皆さん僕と同様の学年です。その他ブラジルやクロアチア、台湾やタイ、オランダ、そしてもちろんアメリカのフェローなどで構成されており、大所帯です。ボスのAn先生は非常に温厚で我々にも気軽に声を掛けて下さり、研究をサポートする工学系のエンジニアや動物管理専門のスタッフがいるなど、環境はとても整っています。僕はまずは手始めの研究として屈筋腱縫合後の局所ストレスを軽減するためのstudyにつき指導を受けています。
こちらでの生活は心的ストレスが大分軽減された印象です。外来や手術に追われず、帰宅後も病棟からの電話に対応しなければいけないことも無く、日本人の先生も皆、自分のペースで活き活きと研究に専念している印象です。また、夏のさわやかな気候が気持ちまでも開放的にしてくれている印象で、アメリカ人はみんな本気で仕事をしていない様子で、平気で２週間ぐらいvacationをとっています。夏しか出来ないスポーツやレジャーに全ての人が余念が無いようです。僕も仕事前に早朝ゴルフに行ったり、仕事後に中国人グループに混ぜてもらってサッカーをしたりしています。しかし、今月に入ってからは、日によってはThunder Stormと呼ばれる局地的な豪雨に見舞われます。前任の先生も経験したことが無いような道路の水没を経験しましたが、地元の人もこんな雨は経験したことが無いといいながら、水没した我が家の前で記念撮影をしたり、そこで泳いだりもしていて、アメリカ人はおおらかなのか少々感覚が疑われます・・・。
脈絡の無い内容で恐縮ですが、何とか家族ともども元気にやっております。これも本当に皆さんのサポートの上に成り立っているものと肝に銘じて、留学を有意義なものに出来るよう仕事に、家族サービスに努めたいと思います。
今年の日本は大分暑いようですね。多忙な山王台病院にあって、院長は率先して本当に朝から晩まで勤務されて頭が上がりません。しかし健康あっての仕事だと思います。御自愛下さい。奥様にも宜しくお伝え下さい。またチャンスがあれば御一緒させてください。
またメールします。では失礼致します。
昭和大学整形外科 池田純