6月11日、12日と2日間、宮古市を中心に三陸被災地を訪れました。
今回の目的は、1に宮古市内にある大学の同級である松井正之博士の産婦人科診療所を訪問し、彼の奇跡的な生存を確認し、被災時の状況やその後の対応についての苦労話を聞くこと。
2に、この度当院も人工透析の被災時の対応においては、水、電気、交通網のトラブルに大変苦労したわけでありますが、それ以上に厳しい状況下にあった宮古市の透析施設の現状と対応について後藤泌尿器科・皮膚科医院の院長であり、日本透析医会岩手支部長の後藤康文博士にお会いし、色々と御苦労話とその対応について御教授頂くこと。
3に、この未曾有の東北地方太平洋沖地震の三陸地域の被災の実情を直接目に収め今後の我々の成すべきことについて考える情報を得ること。
その3つの目的の私の成果については改めて報告書を作成している段階でありますが、まずはお二人の先生に色々とお世話になったことに感謝申し上げる次第であります。
松井博士においては特に心身共に元気であり、意欲的な表情に見えて心から安心しました。
後藤先生は、その稀にみるリスクマネージメントに対する理念とその実行力には驚嘆し、目からウロコであり、尊敬の念を禁じ得ない心境であります。先生は何十年に渡って今回の震災を予測すべく数々の思索をこうじていたことによって、震災の状況下において1日も人工透析を中断すること無く継続することができた訳で御座います。その詳細については私が述べるに至るものではありませんが、お許しを得て後日ブログで紹介させて頂きます。とりあえずお二人に感謝…。