食道アカラシア

 食道アカラシアとは・・・・・

 食道の運動異常による疾患です。食道と胃の境(噴門と言います)には、
食物を飲みこんだ時に、弛緩(ゆるむこと)して食物を通す働きがあります。食物が通る時に弛緩する働きが失われて、食物がつかえたり食道が拡張した状態になる疾患を「食道アカラシア」と言います。食道の筋肉を支配する神経叢の変性や消失が認められていますが、その原因については不明です。ときに噴門痙攣、特発性食道拡張症、噴門無弛緩症と診断されることもあります。

 症状は・・・・

 嚥下困難による食道内停滞感、胸骨下部痛から口内逆流、嘔吐と症状は様々です。また、緊張・不安・ストレス・の程度でこれらの症状は重くも軽くもなります。就眠時の嘔吐、逆流は誤飲による喘息様の咳や肺炎、その他気管支拡張症などの呼吸器疾患を併発します。
 症状は徐々に進行するため、1年以上経過してから受診する例が多く、長い経過のわりには体重減少は通常軽微であること、水より固形物の方が通りやすいなど、食道癌などの器質的疾患とは異なっています。

 そんな食道アカラシア症を対象にした手術ラパヘラーを、当院では10症例施行致しました[:ラッキー:]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です