H23年9/10(土)9:00〜つくば国際会議場にて
第35回茨城救急医学会の開催が予定されております。
当院の透析室・内視鏡室・医事課の3部署から、口演演題を応募し、先日先方より採用の通知が届き、3部署の発表が決定致しました。
演題名 東日本大震災による当院透析室の反省点とその対策
所属科名 透析室
発表内容抄録
東日本大震災時、透析患者数216名中54名の透析を行っていた。しかし停電、断水の影響で不本意ながらその後2日間他院でお世話になった。1日約60tに及ぶ水量の確保や電力確保の重要性に痛感した。当院では地下水プラントの新規造設、自家発電の強化に着手したが、長時間に亘る停電、断水では行政とのタイアップが必要である。また、広域災害に備え透析ネットワーク作りが急務であると考えられた。
演題名 内視鏡センターにおける災害時シミュレーション
リスクマネジメント
所属科名 内視鏡室
発表内容抄録
当院では災害発生時におけるフローチャートを作成し定期的に訓練を行っていた。しかし、東日本大震災で発生した長時間に亘る停電、断水により内視鏡検査に支障が出た。今回、我々は停電、断水中のスコープ洗浄について必要な水量を検討した結果、自動洗浄機が1回58Lに対し、手洗い法は1回135Lもの水量が必要であることが判明した。院内の貯水タンクにも限りがあり、災害時における水源の確保が重要であると思われた。
演題名 東日本大震災時におけるリスクマネージメント
━医事課における備えと対策━
所属科名 医事課
発表内容抄録
東日本大震災において医事会計システムダウンによる受付から会計までの一連の運用が不可能となった。そこで当医事課は大規模停電にも対応できるよう仮診療録の作成を行った。これは必要最低限の情報を迅速に得る為のカルテで、氏名・性別・生年月日の記載は基より、身元不明者でも所持品や特徴などを簡潔に1枚に集約して記載できるように工夫した。また、非常電源による最低限のシステムバックアップの確立が必要と思われた。
結果は後日追って御報告致します。