第15回茨城県鏡視下手術研究会
日時:11月22日(土)14:00〜
場所:オークラフロンティアホテル
にて開催されました。
私は、毎年発表しており今年も、もちろん発表してきました。
演題:「GERDに対する鏡視下噴門形成術115例の検討
-再発を含めた問題症例に対する対策-」
抄録:
我々は、最近9年間で115例の胃食道逆流症に対して鏡視下噴門形成術を施行した。
対象は、男55女60例、22〜83歳平均52.5歳で、逆流症状のアンケート問診票(Fスケール変法)の高スコア、PPI抵抗、巨大ヘルニアに伴う心肺機能障害例などを適応とした。
術式は、Toupet法114例、Nissen法1例行い、合併症は、皮下気腫4、気胸4、脾被膜出血2、胃チューブの縫着1例で開腹移行はなかった。手術時間は107〜358分平均175分、術後入院期間は3〜21日平均8.7日であった。
術前後のアンケートスコアは、術前平均22.4に対して術後3.8と極めて改善が得られた。しかし、術後初期のつかえ感5例に対して1〜2回の内視鏡的バルーン拡張術を、術後数ヶ月を経過した後に5例にPPIを一時的に再開、1例に継続投与を行なっている。またクル病合併短食道例にヘルニアの再燃を認め、再手術を施行した。
再発予防を含めた確実な術式には、年齢、体格、短食道例などを考慮した個々への工夫が必要と思われ、更にその確立について検討して報告したい。
そして、次回の第16茨城県鏡視下手術研究会の当番世話人を仰せ付かることになりました。大変、名誉なことと思っております。
開催場所につきましも、石岡市を検討しおります。研究会が実りあるものになるよう、がんばります。