著書のご案内「逆流性食道炎は増えている」欧米食化生活習慣病との関連も密接

この度、私のライフワークとなっております逆流性食道炎に関する書籍を出版しました。病気の症状、原因、検査と診断、治療方法(薬による治療・手術による治療)について記しましたので、気がかりな症状「みぞおちがジリジリする、しみるような違和感、お腹のはり、口の中やのどの違和感、食物が呑み込みにくい、痛み圧迫感」をお持ちの方や、 ご興味がある方 など、逆流性食道炎について図、写真、患者様エピソードを交えて、出来るだけ分かりやすく書いてみました。書店では8月下旬あたりに並ぶ予定ですが、山王台病院の受付にお申し出頂ければ、ご購入いただけます。当院では薬による治療や、腹腔鏡下Toupet手術も行っておりますので、症状でお悩みの方は受診ください。

著書抜粋 はじめに

私が昭和57年に医学部を卒業し、外科に入局した頃、ひどい逆流性食道炎に悩む70代後半の女性を診察しました。つらい症状が続いており、服薬ではなかなか改善されませんでした。24時間pHモニター等検査を行い、重度の食道裂孔ヘルニアで手術適応という診断に至り、先輩医師に協力を仰ぎながら手術を実施しました。この食道裂孔ヘルニア手術が、医局では成人の食道裂孔ヘルニア手術の初症例で、私にとっても初めての経験でした。以降、現在に至るまで逆流性食道炎の治療が私のライフワークになっております。