新型コロナウイル禍中の診療体制の充実を・・・

新型コロナウイルス災禍の中、どこの医療機関でも、難しい診療体制のもと、大変苦労なさっていることと思います。 第一波が収束したのも束の間、現在では再び感染拡大傾向にあります。一波の際は、早急な体制準備等のため、一般診療がやや疎かになる傾向がありました。こうした経験から、引き続き感染対策に注力しながら、通常の診療体制確保にも努めてまいりました。 現在、外科系担当常勤医9名にて、手術や検査等に於いても、通常体制を徐々にとれるようになって参りました。皆様がお困りの外傷や、急性腹症など、特に消化器疾患の緊急治療、悪性腫瘍の手術、内視鏡的治療(ESD)、その他の検査等、お役に立てることが出来るかと存じます。何より私共は、コロナ禍で、「通常診療が遅れ重症化する患者様が出てしまう」という事態だけは避けたいと思っております。そのほか、腎疾患、循環器疾患、泌尿器疾患もスタッフが少しずつ充実してまいりましたので、それらについても通常診療を続けたいと思っております。  PCR検査につきましても、この度、茨城県と委託契約を締結いたしましたので、対応できる体制を整えております。更に10月から、感染症外来を専用テントにて行う準備を進めております。 感染の収束のめどが立たない今、ワクチンを待ち望むところですが、感染の長期化に備え診療体制の充実を図って参りたいと存じます。                             令和2年8月吉日 幕内 幹男

第5回山本・幕内S-TECセミナー 「合併症なきESDの技術の習得のために」

本年はすでに半年で20例以上の患者様に早期食道、胃癌のESDを施術し、それによって、7月からは大腸癌ESDの施設基準をとる事が出来ました。益々その需要は高まるものと思われます。 それに向かって今年も第5回山本・幕内S-TECセミナーを開催しました。参加者もスキルアップを目指し、今回のテーマである合併症なき技術の習得に、良いセミナーとなりました。 また同時に施術時間がかなり短縮するようになったことも、技術の向上が反映されているものと思われます。山本先生からもお褒めの言葉を頂きました。 しかしながら、ピロリ菌除菌陰性時代における胃癌の形態の変化を詳細に観察し正確な診断を付けなければなりません。 近隣の医療機関も含め多数の症例を紹介して頂く事もまた重要なことと思っております。 従って、Wet-Labを定期的に行うことによって更なる技術の向上を進めていきたいと考えております。  

参加者:山本頼正、幕内幹男、上道治、 山田宏輔、斎藤祥、渡辺健     

2020年8月吉日     幕内 幹男