平成30年 戌年 あいさつ

H30年 戌年

新年の挨拶もせぬまま、平成30年もはや1ヶ月が過ぎてしまいました。

当法人の本年の目標と抱負については、毎年頭に掲げているが、小生の人間力の低下?がこの遅れにつながったのが現状か!と思っています。とりあえず、3つの目標をお示してみます。

1. 障がい福祉サービス共同生活援助「うきうきハウス」の本年度中の開設 

山王台病院を中心とするメディカルケアタウン構築の一環として、ディサービスの「うきうきマイスター」の附属施設としての障がい者自立支援グループホーム「うきうきハウス」の計画です。県保健福祉部との事前協議からはや1年が過ぎ、計画等の骨子は完成しました。

○施設名称

障がい福祉サービス共同生活援助「うきうきハウス」

○設立、運営目的

当医療法人は、石岡市を中心に小美玉、行方、かすみがうら市などの周辺地域の精神・身体障がい者を対象に障害福祉サービス「障がい者・人間・生活・労働社会参加サポートセンターうきうきマイスター」を運営してきた。同うきうきマイスターには、現在22名の利用者がおり、それらの方も徐々に壮年となり、保護者の高齢化に伴い、自宅介護が困難になっている。更に、同地域には、土浦養護学校、つくば養護学校、内原養護学校、友部養護学校などより毎年100名の卒業生がおり、その内、自立生活困難なおよそ8割がその後の社会的サービスを受けることとなる。また、すでに在宅において入所支援が必要となる方々が増加しており、同ハウスの設立は急務となっている。

当法人は、「うきうきマイスター」の運営経験、その他介護老人保健施設「あいあい」、小規模多機能型介護事業所「たなごころ」、サービス付き高齢者向け住宅「カーサ・フェリーチェ」、グループである社会福祉法人地域福祉会 特別養護老人ホーム「ようよう」を運営してきた経験を活かし、障がい福祉サービス共同生活援助「うきうきハウス」を設立し運営することによって社会貢献することを目的とする。

○運営理念

  1. 精神・身体障がい者に対して愛情と経験に裏付けられた技術をもって、安全で豊かな生活を送る支援を行う。
  2. 自宅生活により近い環境整備と共に、癒しのある環境を提供する施設を備えるとともに、その維持管理に努める・
  3. デイサービスセンター、関連施設である山王台病院と協力して、利用者の精神及び身体、健康の維持管理に努める。
  4. 利用者の社会貢献、ボランティア活動を積極的に支援する。
  5. 精神・身体障がい者の疾患概念や特殊性を充分に理解し、最新の知見をもって介護及び自立支援に努める。

○建設予定地 東石岡5丁目3877-8及び3877-25一部

○立地条件  うきうきマイスターに隣接する上記予定地

○建設予定の建物概要

建築面積:631㎡(今後の設計で多少の増減はあります)

延べ面積:765㎡(今後の設計で多少の増減はあります)

階数:平屋一部2階建て(2階床面積150㎡:吹き抜け含まず)

 

2月より実施設計に入り、本年秋を開設目標にしております。

昨今の障害者福祉においては、利用者負担増、行政サービスの低下により弱者切り捨ては目をみはる悪政です。したがってハードはもとより、ソフト面でも、また運営においても勉強しなければならないことが多数あり、一つずつクリアーしていかなければなりません。この事業は小生にとって極めて重要なもので、場合によっては最後の計画になるかと思っております。是非成功しなければならず、心を引き締めて頑張ります。

 胆石症センター、外来化学療法室の竣工と3月からの治療開始 

昨年より建設中でした胆石症治療ユニット/外来化学療法・点滴治療ユニットには、胆石診断専門レントゲンテレビ、胆石破砕電気式水圧装置(EHL),乳腺特殊3D-X線装置・マンモトーム対応、高性能Ⅹ線骨密度(DEXA)、外来点滴治療室、バイオハザード対策用セーフティキャビネットを完備しました。すでに建物は竣工し、1/28に施主検査を行いました。機器の搬入や、調整、患者様に利用して頂くシュミレーションの為、もうしばらく準備を致します。目標は3月中旬です。胆石症の最新の治療や通院による抗癌剤治療をより快適な環境で、最新の薬を使用することが出来ることとなります。

乳腺特殊3D-X線システムによって、しこりの無い微小石灰化の病変を3Dマンモグラフィーガイド下で的確にマンモトーム生検・治療が出来ることとなります。このシステムは、県内では初めてです。また、デキサ骨密度測定装置は、より正確に骨塩を反映しているため、治療効果が以前より明確となります。

当院整形外科、大島医師はJAXAで骨密度の世界的研究をしており、そのアドバイスでスタッフ一同治療していきます。

③ 組織の成熟を目指して努力を 

来年度で20年を迎える新生山王台病院、そして、その他あいあい等を振り返り、今まで築いたものに加えて、20年前より多様化した医療・福祉の現場をしっかり見つめ直します。

Ⅰ、新しいマニュアルの再構築

Ⅱ、一つ一つのスキルアップと技術の成熟

Ⅲ、これから予測される問題点の発掘と早期対応

Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを中心にスタッフ全てで、より成熟した幕内会・地域福祉会を、一日一日を大切に少しづつでも着実に作り上げて参りたいと思っております。

 

以上の①②③を1ヵ月遅れの本年の目標と抱負として邁進して参ります。

幕内会・地域福祉会  理事長 幕内幹男