第235回 茨城外科学会

6月28日(土)13:00〜つくば国際会議場にて第235回 茨城県外科学会が開催される予定です。
当院より、上道医師と私が発表する予定となっております。

演題・抄録等が決まり次第、ご連絡します。

手術

 先月後半に入って逆流性食道炎に対して食道噴門機能障害、食道アカラシア症、食道裂孔ヘルニアに伴う胃食道逆流症の手術が続き、total 157例に至りました。現在まで前例に開腹移行はなく、無事に鏡視下で手術を完遂できたことはとても重要な事でありますが、手術の度にいつ開腹症例となるのかという思いでとても緊張度が増しております。
 逆流性食道炎に対してはToupet法を基本としておりますが、食道裂孔の大きなものや脚の脆弱な症例は専用のhiatal meshを使用する機会が増えております。
上記の手術は、私のlife workでもあり、特に先日のアカラシアのHeller Dor手術後の患者様は非常に喜ばれております。
 また先日の日曜日には、膵頭癌門脈浸潤に対する門脈合切膵頭十二指腸切除、肝細胞癌(S4・S5・S6)に対する中2区域切除等の難易度の高い手術を行いました。
 現在経過は良好でありますが、毎回難易度の高い手術は心身ともに消耗し、つまり自分自身を弱らせているのを実感する今日この頃であります。しかし外科医の性でしょうか、目の前に新たな患者あらば再び意欲が出るのも不思議であります。
 私も意欲の向上につながり、更に頑張りたいと思います。

食道アカラシア 逆流性食道炎 食道噴門機能障害 食道裂孔ヘルニア 門脈合切膵頭十二指腸切除 肝細胞癌 茨城 石岡 病院 食道アカラシア 逆流性食道炎 食道噴門機能障害 食道裂孔ヘルニア 門脈合切膵頭十二指腸切除 肝細胞癌 茨城 石岡 病院

第100回 鹿嶋北部臨床医家懇話会

6月13日(金)19:00〜20:30にホテルさわやにて第100回鹿嶋北部臨床医家懇話会が開催されます。

GERD(胃食道逆流症)や食道アカラシア症などの噴門機能障害に対する外科的な治療について講演する予定です。
これらの病気は食道の運動機能障害や下部食道括約筋の緩みや、逆に弛緩障害などの機能的な障害が大きく関与しており、まだ薬剤によるcontrolが十分になされていない方々がいらっしゃいます。これらは胃機能性ディスペプシアに共通するものであり、胃の運動機能が障害されることによって胃食道逆流症状が強くみられるNERD(非びらん性胃食道逆流症)などを惹起する病態が発生します。
 胃機能性ディスペプシアは、以前からその概念については論じられておりますが、未だ臨床医の中でも十分な理解がなされておりません。
胃カメラなどの胃の検査に異常がないにも関わらず、胃の痛みやもたれを訴える点ではかつて食道炎所見のない胃食道逆流症が病気として理解されていなかったものと同様と思われます。
 機能性ディスペプシアとは、胃の痛みや胃もたれなどのさまざまな症状が慢性的に続いているにもかかわらず、内視鏡検査などを行っても、胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃がんなどのような異常がみつからない病気です。生命にかかわる病気ではありませんが、つらい症状により、患者さんの生活の質を大きく低下させてしまう病気です。
当院にも他の医療機関で胃の検査を異常なしと言われた患者さんが心窩部痛、もたれ、胸やけなどの症状で多く来院します。その中には胃食道逆流症や一過性下部食道括約筋弛緩症(TLESR)など、食道、胃、十二指腸の働きのバランスがくずれたり、弱くなったりする機能的な病気が解明されつつあります。
カメラなどで異常なしといわれた方で上記のような症状が続く場合は、ぜひ当院で受診してみて下さい。

食道アカラシア 逆流性食道炎 茨城 石岡 病院
食道アカラシア 逆流性食道炎 茨城 石岡 病院

今日の一日

本日も内視鏡検査35件・特殊検査(ERCPなど)3件・手術3件を実施しました。

私も診察・検査や手術が立て込むと水分補給を忘れてしまいがちになりますが、十分な水分補給を心がけるようにします。

暑い日々が続きますが、熱中症にはご注意ください[:晴れ:]

本年度最初の研修医

本年度最初の研修医となる森川先生が、本日より6月29日まで研修に来ました。

当院での地域医療にとても意欲的な先生で、この4週間とても楽しみです[:ラッキー:]

茨城消化器外科治療研究会

7月4日(金)19:00〜水戸プラザホテルにて茨城消化器外科治療研究会が開催されます。
演題が決まりましたので、ご報告します。

演者:幕内
演題:総胆管結石合併胆のう結石症に対するEST・ENBD先行による安全な鏡視下手術の検討