幕内会の挑戦

7月16日より常陽新聞にて『幕内会の挑戦』という題で取材が4日間、つまり明日が最後ですが掲載されています。
記事を添付いたしました。

1再起

第5回幕内会 夏祭り山王祭

7/27(日) あいあい駐車場、あいあい1Fフロアーにて

恒例行事の「」が行われます。[:花:]

時間はPM5:00〜7:30です[:時計:]

たくさんの催しものを用意しておりますので、是非ご参加ください[:!:]お待ちしております[:さくらんぼ:]

〈去年の様子〉

第70回日本臨床外科学会

11/27〜11/29に開催される日本臨床外科学会の抄録を応募致しました。

演題名   食道胃逆流症に対する鏡視下噴門形成術112例の検討
          ―手技の確立を目指してー

演者 
 幕内 幹男

共同研究者

山王台病院
笹屋 昌示、佐々木 健、室伏 雅之、上道 治、高橋 愛樹 

昭和大学藤が丘病院外科
 北村 陽平、白畑 敦、梅本 岳宏、日比 健志、真田 裕

東京慈恵会医科大学附属病院消化管外科
 柏木 秀幸

抄録
我々は、最近9年間で112例の胃食道逆流症に対して鏡視下噴門形成術を施行した。
対象は、男55女57例、22〜83歳平均52.2歳で、逆流症状のアンケート問診票(Fスケール変法)の高スコア、PPI抵抗、巨大ヘルニアに伴う心肺機能障害例などを適応とした。
術式は、Toupet法111例、Nissen法1例で、ポイントはwrappの長さや程度及び裂孔の適度な縫縮と、gastropexyによる滑脱の防止等にあるが、術後早期のつかえ感と長期的に診たwrappの緩み及び短食道例の胸腔内への引き込みである。
合併症は、皮下気腫4、気胸4、脾被膜出血2、胃チューブの縫着1例で開腹移行はなかった。手術時間は107〜358分平均175分、術後入院期間は3〜21日平均8.7日であった。
症状の改善をスケール・スコアによって評価すると、術前平均22.4に対して術後3.8と極めて改善が得られた。しかし、術後初期のつかえ感5例に対して1〜2回の内視鏡的バルーン拡張術を、術後数ヶ月を経過した後に5例にPPIを一時的に再開、1例に継続投与を行なっている。またクル病合併短食道例にヘルニアの再燃を認めた。
同術式は、症例の積み重ねによって確立しつつあるが、術後早期のつかえ感と逆流症状の再燃のバランスに尽きると思われ、つかえ感は若年、再燃は高齢者に多い傾向にあった。
術式には年齢、体格、短食道例などを考慮した個々への工夫が必要と思われ、更に適切な術式の確立について検討して報告したい。

演題名     食道アカラシアに対する鏡視下手術の検討
演者 
 笹屋 昌示

共同研究者

山王台病院
幕内 幹男、佐々木 健、室伏 雅之、上道 治、高橋 愛樹 

昭和大学藤が丘病院外科
 北村 陽平、白畑 敦、梅本 岳宏、日比 健志、真田 裕

東京慈恵会医科大学附属病院消化管外科
 柏木 秀幸

抄録
食道アカラシアの病名は広く知られているが稀な疾患であり手術の経験が少なく今までは手術治療は敬遠がちとなり、内視鏡的拡張術での治療をfirst choiceとされているが、再発率も高く現在では鏡視下手術が選択されてきている。その理由として、消化管吻合を伴わないことによる安全性が高いことに加え、視野展開が良く,鏡視下胃手術の経験者が増えてきており噴門部操作の熟達が増した点が挙げられる。しかし、手術操作自体が症状に直結するため手術を導入することは躊躇することもある。当施設においては現在にいたるまで胃食道逆流症に対し積極的に鏡視下噴門形成術をおこない112例を経験し良好な成績が得られており、最近6年間で食道アカラシアに対し鏡視下手術の導入がスムーズに行われHellor-Dor手術8例を経験している、男 2:女 6例,age16~56y(平均33.6)、X線分類では全例グレードII以上、前治療として内視鏡的拡張治療は3例におこなっていた.手術は食道側7cm胃側2cmにmyotomyにDor-wrappingをおこなっている。粘膜損傷例あるも術後合併症はなく、術後在院日数は5~16日(平均8日)であった.全例に著名な症状の改善が得られ、手術前後にアンケート問診票を行うことによりスコア化し客観的評価が得られた。手術操作は噴門部・下部食道の剥離とmyotomyが細心の注意が必要と考え噴門形成術と対比することでより明確に報告できればと考える。

茨城手術手技研究会

 6/27(金)センチュリープラザ石岡にて
第10回茨城手術手技研究会が開催されました。

 私も9年連続で演題を発表させて頂きました。
演題
「小開胸による食道癌・合理的リンパ節郭清について」

 また、各セクションの座長を務めて頂きました

筑波大学大学院人間総合科学研究科 消化器外科 准教授 佐々木亮孝先生

昭和大学 整形外科 准教授  平泉 裕先生

当院 副院長 笹屋昌示先生
有難うございました。

茨城手術手技研究会

2008年6月28日(土)
第218回 茨城外科学会が鉾田市 ザ・ローヤルオーシャン 会議室にて行われ、山王台病院より2演題の発表をしてきました。

第218回 茨城外科学会

演題名      食道アカラシア症術後食道癌合併症例に対する一治験例                 
所属       山王台病院
口演者      幕内 幹男 
共同演者    佐々木健、上道治、増田栄司、笹屋昌示、新田正光
          中村 明浩、松本元一、金森直明、高橋愛樹

抄録
 食道アカラシアの食道癌合併例の報告は2〜9%とされ正常者の7倍で、平均年齢も50歳台と一般食道癌より若い傾向にある。
癌合併の機序として唾液、食物内容の停滞による慢性の粘膜炎症性変化といわれているが、それならば通過障害の解除が早期にされた否かが関与することとなる。
1983年の全国集計でアカラシア1358例中 48例に癌がみられ、その33例はアカラシア未手術例であり、その50%はUt腫瘍型に対して15例の既手術例はMtらせん型であったとされ、アカラシアの病態が癌発生に関与することが示唆される。しかし、今回我々は食道アカラシア既手術食道癌合併例を経験したので検討して報告する。
症例は、51歳男性、1年間の悩病後H16年11/10 grade?の食道アカラシアに対して鏡視下Heller-Dorを施行。H20年3月の検診にてMtに22×20?の?a型の食道癌を指摘され、EUSで深達度sm3〜mpと診断し、4/23右開胸下に胸部食道全摘術(mp massive pm(-) dm(-) lyo vo no st ?)を施行した。
     

 演題名     臨床経過より鏡視下手術に踏み切った閉鎖孔ヘルニアの一例                     
所属      山王台病院
口演者     笹屋 昌示         
共同演者    幕内幹男、佐々木健、上道治、増田栄治、新田正光、
          中村明浩、松本元一、金森直明、高橋愛樹                      
抄録
 閉鎖孔ヘルニアの嵌頓及び整復後待期手術症例は近年の高齢化、画像診断や鏡視下手術の進行によって比較的散見されるようになった。
しかし、今回我々は嵌頓状態は明確に証明されず、臨床経過より同ヘルニアの嵌頓の繰り返しと判断し、確定診断を含めた腹腔鏡を施行し、根治手術を行う事ができた症例を経験したので報告する。
症例76歳女性、本年2月頃より左大腿内側に痛みが出現するようになったが、短時間で軽快していた。3/26同部に激痛が出現し近医整形受診、症状軽快後であったこともあり、血管外科受診を勧められ当院受診。しかし血管に問題はなく、同様に神経痛と診断されたが、5/5再度激痛、失神状態にて救急搬送先より当院に転送、再び確定診断に至らず5/7消化器科受診となる。
上記経過よりハウシップ・ロンベルグ徴候を疑い、CTscanを施行したところ、左側の閉鎖裂孔が開大しsacと疑わせる脂肪織を含む組織を同部に認め閉鎖孔ヘルニアを強く疑った。  
                          
  

ESWL(体外衝撃波結石破砕術)

6月17日(火)小美玉市医療センターにて総胆管結石に対してESWL(体外衝撃波結石破砕術)を行いました。
 患者様は83歳の女性で大きさ約25mmの大きな結石が2ヶありましたが、何とか破砕し、
その後、ESTにて摘出することができました。  
 一般にESWLは尿路結石の破砕に使用しますが、小美玉市医療センターにあるSTORZモデュリス SLX-F2型のものは出力が高く、胆管結石の破砕にも使用できます。県内には同じ出力のものは数台しかありません。これからも患者様の負担の少ない治療を行っていきたいと思います。
今後も多くの症例患者様の治療を行っていきます。


カプセル内視鏡

当院ではカプセル内視鏡を導入しております。
カプセル内視鏡とは
・ビタミン剤のように自分の口から飲み込み、消化管を通過しながらその内部を撮影することができる幅11?長さ26?のカプセル型の内視鏡です。飲み込まれたカプセル内視鏡は消化管を通りながら小腸の写真を撮影します。撮影された画像は、腰に取り付けたデータレコーダに保存されます。カプセル内視鏡は使い捨てタイプで、排便時に自然に排出されます。
県内では、当院を含め2施設でしか現在は受けることはできませんが、特に小腸出血等の病気には非常に有効です。昨年10月より保険適応となりました。
近医の先生方からの紹介 お待ちしております。