7月7日(土)13時よりうきうきマイスターにて、かねてより準備を進めておりました第229回茨城外科学会を開催致しました。[:鉛筆:]
当日は天気に恵まれませんでしたが、特別講演の虎の門病院・橋本雅司先生をはじめ77名のもの先生に参加頂き、大盛況な会となりました。[:拍手:]
色々と至らぬ点も御座いましたが、無事に開催することが出来まして大変嬉しく思っております。
参加されました先生方やご協力頂いた皆様、誠にありがとうございました。
本年度の日本臨床外科学会へ演題を応募致しました。
その抄録になります。
演題 下大静脈・腎合併切除によって切除し得た右副腎隣接巨大paraganglioma の1例
演者 上道 治
症例は48歳男性、主訴は右上腹部痛。CT、MRIで右副腎に隣接したφ10cmの巨大腫瘍を認めた。CT angio で腫瘍は下大静脈を後腹膜より著明に圧排、浸潤を強く疑わせ、下副腎動脈及び腎動脈背側枝をfeederとするものであった。尿中VMA(+)にてfunctional tumorは否定を疑わせたが、高血圧は認めず質的診断には至らなかった。画像にmalignancyを強く疑い右副腎に加え右腎及び下大静脈を合併切除し、肉眼的に完全切除し得た。下大静脈浸潤部が腎静脈頭側にあったが、clamp後左腎静脈圧の上昇はなく、V-V shuntを行わずに合併切除、形成縫合した。病理所見はmalignant paraganglioma、下大静脈浸潤(+)であった。paragangliomaは、稀な傍神経節由来の腫瘍であり、後腹膜腫瘍中2%程度と報告されている。同腫瘍の良性悪性の病理所見による明確なcriteriaは確立しておらず、他臓器浸潤のある例は臨床的悪性度が高いとされ、また、非根治的切除例の5年生存率は19%と極めて不良と報告されている。今回我々は、これらを踏まえ上記の如く下大静脈を含めen bloc切除をすることができたparagangliomaを経験した。下大静脈合併切除に対しては、腎静脈上での血行遮断にはBioPump等によるV-V shuntが推奨されているが、我々は、腎静脈圧が40mmHg以下の場合は、精巣静脈等の側腹血行によって40分程度であれば障害がないことを提唱しており、今回、腫瘍の性質及び切除方法等について文献的考察を含め報告する。
逆流性食道炎の患者様が増えており、連日で逆流性食道炎の手術(ラパトゥーペイ)を行っております。現在144例です。
昨年9月にご紹介いたしました3テスラ―MRIは、2/6(月)より稼働致しました。現在、順調に稼働中でございます。
山王台病院が導入しましたこの3テスラ―MRIは、日本初フルデジタル3テスラ―MRIで、今まで発見できなかった2?程度の腫瘤も発見できるようになり、早期発見治療に期待されております。
また、開口径が70?あり、体格の大きな患者様、閉所恐怖症の患者様に対し、短時間で検査ができ、安心感をご提供できます。
ご希望によっては、以前受けられた検査のデータが記憶されますので、次回検査される際でも同じポジションでの検査ができ、フォローアップが可能です。
地域の皆様に最高の医療をご提供するために日々頑張っております。
健康診断、人間ドック、検査・受診のお問い合わせは、山王台病院まで是非お問い合わせください。
※MRI(磁気共鳴映像法)
MRIは、放射線被ばくが無く、生体に害を与えずに優れた画像が得られます。
また、筋肉や脂肪組織内の病変も描写できます。
山王台病院
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0299-26-3130(代表)