8/11常陽新聞の1面に記事が掲載されました。
東日本大震災発生からちょうど5ヵ月経ち、独自に対策を講じてきました。
自給自足の強化として、地下水プラント導入・自家発電機増設をし、再び大きな災害が発生しても石岡近隣の患者様が安心して来院頂けるよう進めています。。
第35回茨城県救急医学会に参加します
H23年9/10(土)9:00〜つくば国際会議場にて
第35回茨城救急医学会の開催が予定されております。
当院の透析室・内視鏡室・医事課の3部署から、口演演題を応募し、先日先方より採用の通知が届き、3部署の発表が決定致しました。
演題名 東日本大震災による当院透析室の反省点とその対策
所属科名 透析室
発表内容抄録
東日本大震災時、透析患者数216名中54名の透析を行っていた。しかし停電、断水の影響で不本意ながらその後2日間他院でお世話になった。1日約60tに及ぶ水量の確保や電力確保の重要性に痛感した。当院では地下水プラントの新規造設、自家発電の強化に着手したが、長時間に亘る停電、断水では行政とのタイアップが必要である。また、広域災害に備え透析ネットワーク作りが急務であると考えられた。
演題名 内視鏡センターにおける災害時シミュレーション
リスクマネジメント
所属科名 内視鏡室
発表内容抄録
当院では災害発生時におけるフローチャートを作成し定期的に訓練を行っていた。しかし、東日本大震災で発生した長時間に亘る停電、断水により内視鏡検査に支障が出た。今回、我々は停電、断水中のスコープ洗浄について必要な水量を検討した結果、自動洗浄機が1回58Lに対し、手洗い法は1回135Lもの水量が必要であることが判明した。院内の貯水タンクにも限りがあり、災害時における水源の確保が重要であると思われた。
演題名 東日本大震災時におけるリスクマネージメント
━医事課における備えと対策━
所属科名 医事課
発表内容抄録
東日本大震災において医事会計システムダウンによる受付から会計までの一連の運用が不可能となった。そこで当医事課は大規模停電にも対応できるよう仮診療録の作成を行った。これは必要最低限の情報を迅速に得る為のカルテで、氏名・性別・生年月日の記載は基より、身元不明者でも所持品や特徴などを簡潔に1枚に集約して記載できるように工夫した。また、非常電源による最低限のシステムバックアップの確立が必要と思われた。
結果は後日追って御報告致します。
山王祭を盛大に開催!
第226回茨城外科学会 御報告
7/30(土)第226回茨城外科学会にて
当院より志村浩医師と上道治医師が参加し、発表して参りました。
演題 診断に難渋した胆道癌の一手術例
演者 志村浩
演題 カプセル内視鏡と腹腔鏡の併用にて切除し得た非特異的小腸潰瘍の1例
演者 上道治
難渋した症例2演題の発表を行いました。
活発な質疑があり、有意義な学会となりました。
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看護部 接遇研修
第226回茨城外科学会に演題応募
H23年7月30日(土)に水戸協同病院にて第226回茨城外科学会の開催が予定されています。
当院より2演題応募致しました。[:拍手:]
演題 診断に難渋した胆道癌の一手術例
演者
志村浩
抄録
症例は、73歳女性、主訴は黄疸、上腹部不快感。平成22年4月上旬より上記症状が出現し、4月12日当院受診となる。MRCPにて下部胆管に十二指腸側に向かって凹、ERCPにて肝側に凹の陰影欠損を示す閉塞像を認めたが、CTscanでは同部に腫瘍像は同定できず、総胆管結石の嵌頓を強く疑わせた。大きさ、嵌頓所見よりEST、ENBDを行い、ESWL後の摘出がより安全と考え3回施行した。しかし、画像上、砕石の所見は得られず、POCSを行ったところ乳頭〜結節膨張型の胆管腫瘍と診断した。
6月19日、PpPD D3リンパ節郭清術を行い、病理診断はbile duct
carcinoma tub1+tub2 PDu2 pPanc1a PT2 PN0 st?であった。
胆道癌は閉塞性黄疸で発見され、画像診断は比較的安易と思われるが、近年の総胆管結石の増加により、乳頭〜結節膨張型の胆管癌を結石と当初診断した症例を経験した。
今回、治験例及び文献による検討を加え、反省点及び今後の対応等について検討して報告する。
演題 カプセル内視鏡と腹腔鏡の併用にて切除し得た非特異的小腸潰瘍の1例
演者
上道治
抄録
症例は71歳女性。既往歴はなし。大量の下血を主訴に来院、Hb8.4g/dlと貧血を認め緊急入院となった。上部、下部内視鏡及び腹部造影CTでは明らかな出血源は認めなかった。小腸出血が疑われたため、カプセル内視鏡を行ったところ回腸末端近傍の限局した範囲に粘膜の発赤、糜爛、出血、硬化像を認めた。これが下血の責任病変と判断し、診断および治療目的に腹腔鏡を行った。その結果、上記病変とほぼ一致する回腸に漿膜の発赤、充血、壁肥厚を認めたため、同部位の小腸部分切除術を行った。病理組織学検査ではUl-?の潰瘍を認めるほか、浅い潰瘍が多発していたが、特定の原因は見当たらず非特異的小腸潰瘍の診断であった。
術前に小腸出血の部位の同定には極めて難渋しpolysurgeryとなることもあるが、今回、カプセル内視鏡及び腹腔鏡の併用が有用で、また腹腔鏡下にて切除し得た症例を経験したので文献的考察を加え報告する。