今年も、まくちゃん 大運動会!の季節がやって来ました。
平成28年11月12日(土)午後6時から介護老人保健施設あいあい1階フロアにて行われます。
患者様、利用者様、御家族等の参加を心よりお待ちしております。
平成28年11月5日(土)13:00〜茨城県開発公社ビルにて
「第23回 茨城県鏡視下手術研究会」が開催されます。今回も当院より演題を発表致します。
演題名:GERDに対する腹腔鏡下噴門形成術の中・長期的成績の検討
演者名:幕内 幹男
共同演者:上道治、室伏雅之、難波義知、塩澤敏光、鈴木明彦、櫻井修
抄録:
我々は、過去17年間で広義のGERD159例に対して腹腔鏡下噴門形成術を施行した。男77例、女82例、平均年齢54歳(21〜86歳)で、術式は、Toupet158例:Nissen1例、hiatal meshを9例に使用した。術後5年以上経過例は、139例で15年以上(A群)は10例、10〜14年(B群)78例、5〜9年(C群)51例であった。その内、現在PPI内服症例は、13/139例(9.4%)で5例に内視鏡的にヘルニアの再滑脱を認め、1例に再手術を施行した。また、つかえ等の狭窄症状は1例もなく、その他手術に伴う合併症は認められなかった。
現在まで、他疾患の治療を含めて通院症例は、72例であり、それらを対象とした場合、PPI内服例はA群1/4(25%)、B群8/38(21.1%)、C群4/30例(13.3%)で、比較的高率であったが、術後通院の中断症例は、再発症状がないものと推測すると、中・長期follow upについても比較的満足できるものと思われた。
現在、高齢者や裂孔の脆弱例に対してはmeshを使用し、また症例の積み重ねに伴う術式の工夫を行っているが、更なる術後成績の向上のためA、B、C群間を検討して報告する。
この度、昭和学士会に論文を投稿致しました。
題名:「腹腔鏡下十二指腸空腸吻合術が奏功した上腸間膜動脈症候群の1例」
著者:幕内幹男、上道治、難波義知、田中淳一
今年も茨城県南部消化器講演会にて講演をさせて頂きます。
日時 2016年9月30日(金)19:30〜21:00
会場 ベル・ザ・クラス(牛久)
座長 いとう内科胃腸科医院 院長 伊藤金一先生
特別講演1
「噴門機能障害に対する外科的アプローチ」
山王台病院 幕内幹男 先生
特別講演2
「GERD診療について〜内科的アプローチ〜」
龍ヶ崎済生会病院 海老原次男 先生
多くの先生方のご来場をお待ちしております。
9/15(木)18:00〜ウキウキマイスターにて特別院内勉強会が開催されます。
講師:昭和大学病院 栄養科 菅野 丈夫 先生
テーマ:「慢性腎不全の食事療法」
年々増えている透析患者様や、透析前の慢性腎不全の患者様に、良き食事指導が出来る様、勉強会を栄養士をはじめとする職員一同大変楽しみしております。
第242回茨城外科学会が10月16日(日)9:00〜茨城県医師会(4階会議室)にて開催されます。今回は、当院より2演題を出させて頂きました。
演題:下血にて発見された十二指腸水平部に発症したGISTの一手術例
演者:上道 治
抄録:
比較的稀な十二指腸水平部に原発したGISTの一手術例を経験したので報告する。症例は65歳、男性。息切れ、黒色便を主訴に来院。腹部造影CT検査で十二指腸水平部に接するように約6?大の腫瘤性病変を認め、その内部はやや不均一に造影された。上部内視鏡検査では同部位に、隆起の中央に潰瘍を形成する粘膜下腫瘍様の所見があり、出血源と判断した。MRIではT2Wで比較的高信号な充実性腫瘤として描出された。その他、腹部超音波、十二指腸造影検査所見と合わせて、十二指腸水平部に位置するGISTが強く疑われたため、膵温存遠位十二指腸切除術(pancreas-sparing distal duodenectomy:PSDD)を行った。病理組織学的検査では中間リスクに相当する管外発育型の十二指腸水平脚原発のGISTと診断された。術後経過は概ね良好で第14病日に退院となった。十二指腸腫瘍においてはその局在により多様な術式が考えられるが、今回われわれはPSDDによる腫瘍切除術を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。
演題:吐血で発見された若年者胃癌の一手術例
演者:塩澤 敏光
抄録:
今回我々は吐血を契機に診断・治療された、H.pylori感染および鳥肌胃炎を合併した若年者進行胃癌の1例を経験したので、若干の文献的考察を加えてここに報告する。
症例は21歳、男性。主訴は吐血と一過性の意識消失で、当院へ救急搬送となった。同日施行した緊急上部消化管内視鏡検査で胃体下部大彎に?c+?型の潰瘍性病変を認め、活動性出血は認められなかったが、潰瘍底に露出血管を伴っていたため、止血術を施行した。また、併発所見として前庭部から体部にかけて広範囲に鳥肌胃炎を呈していた。再検内視鏡検査にて潰瘍性病変より生検し、低分化型腺癌を認めたため胃全摘、および膵体尾部・脾臓合併切除を施行した。
近年、若年者の未分化胃癌や、MALT(mucosa-associated lymphoid tissue)リンパ腫とH.pylori感染や鳥肌胃炎の関連が注目されている。鳥肌胃炎を呈する有症状の若年者に潰瘍性病変を認めた場合は、上記疾患も念頭に入れた精査が重要であると考えられた。