2月10日(水)18:30〜山王台病院職員食堂にて院内勉強会を行いました。
タイトル:乳がん −早期発見の必要性ー
演者:乳腺科 櫻井 修
100名を超えるスタッフが集まり、乳がんの現状、検査、治療について大変詳しいお話を頂き、スタッフ一同が早期発見の重要性を再認識させられました。
当院は、乳がん検診医療機及び精密医療機関となっており、医師(読影評価A)を始め認定技師がおります。まずは検診にて早期発見を!!!
読影医師 評価A・・・・幕内幹男、櫻井修
2月13日(土)13:30より筑波大学にて
第223回茨城外科学会が行われます。[:鉛筆:]
当院より2演題発表予定です。
・腹腔鏡下に治療し得た炎症所見を呈したMeckel憩室の一例
演者 藤原康朗
・副腎骨髄脂肪腫一例の手術例
演者 上道治
なお、今回、私幕内が『セッション3』の座長を務めさせて頂くことになりました。
会が盛大になる様、精一杯努力致します。何卒宜しく御願い致します。
S-TEC開設式の様子が、常陽新聞09年12月7日(月)に掲載されました。
鏡視下手術の技術向上へ
幕内会と昭和大 小美玉にトレセン開設
医療法人幕内会(幕内幹男理事長、石岡市東石岡4丁目は昭和大学(東京都品川区)と連携し、外科手術の主流になりつつある鏡視下(内視鏡、腹腔鏡など)手術の修練や新しい術式開発を目的としたトレーニングセンター「昭和大学・山王台病院 医療技術内視鏡トレーニングセンター(S-TEC)」を小美玉市高崎に開設。6日、昭和大学関係者、県内の医療関係者などを集めて現地でオープン記念式典を開催した。同様の訓練施設は九州大学と、医療用製品の導入・販売関連企業の施設が福島、静岡県にあるのみで、医療法人が設置するのは国内で初めて。 (園部高秀)
2月13日(日)第223回茨城外科学会が筑波大学にて開催されます。
今回当院で応募した2演題です。[:便箋:]
演題名: 腹腔鏡下に治療し得た炎症所見を呈したMeckel憩室の一例
所属: 山王台病院、小美玉市医療センター(2)
演者: 藤原 康朗
共同演者: 笹屋 昌示、上道 治、佐々木 健、室伏 雅之(2)、
山内 昌一郎(2)、上田 守三(2)、高橋 愛樹、
幕内 幹男
抄録
症例は66歳男性。主訴は下腹部痛。CT scan・腹部超音波検査で右下腹部に約4cmでlow densityの病変を認めWBC,CRPの高値及び腹部所見より腹腔内の膿瘍を疑い、画像所見や存在部位より炎症をきたしたMeckel憩室との鑑別を要した。その為、確定診断と治療を目的に臍上部よりopen method 3ポートで鏡視下手術を行った。その結果、病変は回腸末端より50cm口側に存在し、腹壁・回腸と癒着しており、腸間膜対側に認められた。肉眼的にMeckel憩室と診断し憩室切除(楔状切除)を行った。病理診断は変性・壊死・出血を伴う膿瘍形成を伴ったMeckel憩室であった。Meckel憩室は、胎生期の卵黄腸間の遺残による小腸憩室である。大部分は無症状で、有症状として腸閉塞・腸重積・出血等が報告されている。本例は炎症を惹起した症例と考えられ、確定診断に至り治療を同時に行う鏡視下手術のよい適応と思われ,
文献的考察を加え報告する。
演題名: 副腎骨髄脂肪腫一例の手術例
所属: 山王台病院、小美玉市医療センター(2)
演者: 上道 治
共同演者: 幕内 幹男、笹屋 昌示、藤原 康朗、佐々木 健
室伏 雅之(2)、山内 昌一郎(2)、上田 守三(2)、高橋 愛樹
抄録
症例は65歳、男性。検診大腸検査異常に対して6/4大腸内視鏡検査を施行。その際、軽度の下腹部痛を認め、腹部超音波検査を施行したところ、10×7?の右副腎腫瘍を認めた。同腫瘍による症状は特になく、血液検査でもnon functional tumorであり、CTscan、MRIにて脂肪成分と一部軟部陰影のdensityを呈しており、画像上、他副腎腫瘍との鑑別は比較的容易で骨髄脂肪腫を強く疑った。
治療は文献上、一定のcriteriaはないが、大きさと悪性頻度との相関より4cm以上で手術の適応とする報告が診られ、10/8前方開腹下にて腫瘍摘出術を施行した。切除病理は、成熟脂肪組織が分葉状に増生し、その中に造血細胞が散見され、周辺には圧排された皮質が診られ、myelolipomaと診断した。
副腎腫瘍は近年の画像診断の進歩によりincidentalomaとして発見されることが多いが、その中でも骨髄脂肪腫は稀であり、その治療方針も未だ確定していない。今回、当院での4例の副腎腫瘍治験例を含め検討して報告する。