近況

今年に入り1〜6月までで3件の食道(食道癌・食道粘膜下腫瘍など)の手術を行いました。

食べ物がつかえて通りにくくなったり、声がかれる、胸背中の痛み、また進行が進むと水分が通らなくなったりなどが現れます。
思い当たる症状があれば、すぐに外来を受診し内視鏡検査等行うことをお勧めいたします。

第16回 茨城消化器外科治療研究会

昨日、水戸プラザホテルにて茨城消化器外科治療研究会が開催されました。
発表資料を掲載致します。

演者:幕内
演題:総胆管結石合併胆のう結石症に対するEST(EPBD)・ENBD先行による安全な鏡視下手術の検討








ヘリコバクター・ピロリ菌について

除菌の対象疾患
 ?内視鏡検査又は造影検査において胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の確定診断がなされた患者
 ?胃 MALtomaリンパ腫の患者
 ?特発性血小板減少性紫斑病の患者
 ?早期胃癌に対する内視鏡的切除治療後の患者
 ?内視鏡検査において

 ヘリコバクター・ピロリ菌は、1983年に胃炎及び消化性潰瘍、特に十二指腸潰瘍は、Helicobacter pylori(ヘリコバクター・ピロリ、以下H.pylori)感染が深く関与していることが明らかになってきました。H.pyloriの存在が、病理組織学的に確認された胃炎および消化性潰瘍と強く相関することは、H.pyloriの除菌が潰瘍の再発を抑えることと共に、H.pyloriがこれらの疾患の病原因子であることを示しています。また、長期間のH.pylori感染が胃癌発生のリスクになると報告されており、特に粘膜の萎縮や腸上皮化生を惹起し、胃癌の発生を促進するデーターが多くみられるようになりました。したがって、H.pylori陽性者の胃癌比率は陰性に比べて高く、除菌(菌を取り除く)療法が望ましいとされています。但しH.pylori陰性の胃癌も5~10%以上存在し、日本人のH.pylori陽性率の高さから考えみても、H.pylori=胃癌とは直交できません。現段階では定期検査が最も良い胃癌発見の検査方法です。しかし、H.pyloriの存在は、百害あって一利なしといわれています。

 除菌療法は、まず、1次除菌療法として2種類の抗生物質と制酸剤の3剤がワンセットとなっているラベキュアなどを行います。正確に除菌できたかどうかは半年〜一年後の血中の抗体価の低下の判定をします。70-80%の有効率ですが、耐性菌にて除菌できなかった方のみに、2次除菌療法として抗生物質を変更したセットラベファインパックが使用されます。約90%成功率です。それでの除菌できない場合は、様子をみるか保険外の治療となります。

第16回 茨城消化器外科治療研究会

いよいよ明日、19:00〜水戸プラザホテルにて茨城消化器外科治療研究会が開催されます[:!:]

演者:幕内
演題:総胆管結石合併胆のう結石症に対するEST(EPBD)・ENBD先行による安全な鏡視下手術の検討

本日は、内視鏡検査の日ですが、ヘリコバクター・ピロリ菌陽性者の除菌療法に朗報です。

【除菌の対象疾患】
?内視鏡検査又は造影検査において胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の確定診断がなされた患者
?胃MALtomaリンパ腫の患者
?特発性血小板減少性紫斑病の患者
?早期胃癌に対する内視鏡的切除治療後の患者
?内視鏡検査において胃炎の確定診断がなされ、ピロリ菌が陽性の患者

当院は1967年の開院以来、胃癌の早期発見に努めております。
1983年に胃炎及び消化性潰瘍、特に十二指腸潰瘍は、Helicobacter pylori(ヘリコバクター・ピロリ、以下H.pylori)感染が深く関与していることが明らかになってきました。H.pyloriの存在が、病理組織学的に確認された胃炎および消化性潰瘍と強く相関することは、H.pyloriの除菌が潰瘍の再発を抑えることと共に、H.pyloriがこれらの疾患の病原因子であることを示しています。また、長期間のH.pylori感染が胃癌発生のリスクになると報告されており、特に粘膜の萎縮や腸上皮化生を惹起し、いわゆるH.pylori関連胃炎が胃癌の発生を促進するデーターが多くみられるようになりました。したがって、H.pylori陽性者の胃癌比率は陰性に比べて高く、除菌(菌を取り除く)療法が望ましいとされています。但し、H.pylori陰性の胃癌も5〜10%以上存在し、日本人のH.pylori陽性率の高さから考えてみても、H.pylori = 胃癌とは直結できません。現段階では定期検査が最も良い胃癌発見の検査方法です。しかし、H.pyloriの存在は、百害あって一利なしといわれております。2013年より上記?が保険適応として加わり、H.pylori関連胃炎を内視鏡で確認された場合は、胃炎でも除菌の対象となり、除菌療法薬のセットとしては、一次除菌としてラベキュア、二次除菌としてラベファインパックなど、効率よく処方されるようになりました。
                  消化器・総合診療科まで
医療法人幕内会 理事長・山王台病院 院長 幕内幹男

■当院の年間内視鏡件数(H25.1〜H25.12)
上部(食道・胃)内視鏡  4,127
下部(大腸)  内視鏡  2,274

※本日は上部 20件、下部 9件、特殊検査2件、手術2件を行いました。

第16回 茨城消化器外科治療研究会

いよいよ今週 金曜 19:00〜水戸プラザホテルにて茨城消化器外科治療研究会が開催されます。
ただ今着々と準備を進めております[:ニコニコ:]

演者:幕内
演題:総胆管結石合併胆のう結石症に対するEST(EPBD)・ENBD先行による安全な鏡視下手術の検討

第235回 茨城外科学会 

6/28(土) 13:00〜 つくば国際会議場
第235回 茨城外科学会にて発表して参りました。

私と上道先生ともに今までになく多くの新しい顔ぶれからの質問を頂いたりととても活気があり有意義な発表の場だったと思います。 

近況

今月も残りわずかとなりました。先日、食道癌の手術を施行しました。

日々の診療と内視鏡検査・手術が多くありますが、頑張って参ります。

茨城外科学会

演者:幕内幹男
演題:治療に難渋した巨大confluence stoneの一例

演者:上道治
演題:巨大腹部腫瘤で発見された小腸原発悪性リンパ腫の1切除例