新年を迎え皆様方におかれましては健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。
昨年は、コロナ禍の3年目を迎えさらに病院再編等、難しい問題があり当方としましても大変印象深い年となりました。
石岡市は土浦医療圏にあるため、病床不足地域であるにもかかわらず、土浦市の病床過剰によって病床を確保することが難しいという問題を抱えております。そのため昨年は、石岡市医師会病院の閉院に伴って山王台メディカルタウングループとして新しく石岡共立病院を開設し、この地域にとって大切な120床の病床を受け継ぎました。それによって石岡周辺地域の入院を必要とする患者様のニーズに何とか応えるべく努力してまいりました。しかしながら、立地条件や病院の老朽化に伴ってその運営は厳しいものとなっております。従って石岡共立病院を山王台病院と統合編入し172床の山王台病院として人材や医療機器などの資源を有効利用し、十分で効率の良い医療体制を築き上げる計画でございます。
今春2月には石岡共立病院の38床を山王台病院と統合し、山王台病院として90床の急性期病床となります。救急対応にすこし余裕ができるのではないかと思っております。その後、老健施設あいあい の移築に早々に着手し、現在のあいあい
を病院化し、残りの病床を山王台病院に統合することになります。しかし最終目標までには大井川知事そして石岡市行政のご指導のもと2年程度の時間を要するものと思われますが、総力を挙げて努力してまいります。
本年度早々の朗報としましては、日本の循環器内科の第一人者である坂田芳人先生の4月からの常勤化は、まず大いに期待するところであります。5大疾患の中で最も緊急を要する心臓血管疾患に対する治療、特にインターベンション(血管内治療)の優れた技術によりこの地域の皆様の命を救う事に大きく寄与するものと思います。加えて1月からは、整形外科の坂本博史先生が常勤として新らたに私共のメンバーに加わって頂く事となりました。救急の外傷性骨折を始め変形性股関節・膝関節・脊椎の保存的(手術をしない治療)や手術治療が特に専門で47歳と円熟した技術により、多くの患者様に貢献できるものと期待しております。
また当法人は、脳神経内科、呼吸器科、循環器科、消化器内科・外科、腎臓内科(透析センター併設)、泌尿器科、耳鼻咽喉科、口腔外科、皮膚科、小児科、心臓血管外科、眼科等総合的診療科を備えており、特に消化器疾患に於いては、診断、治療面では大学病院を超える専門性を維持しており、虎の門病院、昭和大学病院と密に連携をとりながら高度医療に更に取り組んでいます。また眼科疾患に於いては、多くの硝子体手術に取り組んでおり、更に技術の向上に努めて参ります。
旧年中は大変お世話になりました。今年もどうご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。
幕内 幹男