著書のご案内「逆流性食道炎は増えている」欧米食化生活習慣病との関連も密接

この度、私のライフワークとなっております逆流性食道炎に関する書籍を出版しました。病気の症状、原因、検査と診断、治療方法(薬による治療・手術による治療)について記しましたので、気がかりな症状「みぞおちがジリジリする、しみるような違和感、お腹のはり、口の中やのどの違和感、食物が呑み込みにくい、痛み圧迫感」をお持ちの方や、 ご興味がある方 など、逆流性食道炎について図、写真、患者様エピソードを交えて、出来るだけ分かりやすく書いてみました。書店では8月下旬あたりに並ぶ予定ですが、山王台病院の受付にお申し出頂ければ、ご購入いただけます。当院では薬による治療や、腹腔鏡下Toupet手術も行っておりますので、症状でお悩みの方は受診ください。

著書抜粋 はじめに

私が昭和57年に医学部を卒業し、外科に入局した頃、ひどい逆流性食道炎に悩む70代後半の女性を診察しました。つらい症状が続いており、服薬ではなかなか改善されませんでした。24時間pHモニター等検査を行い、重度の食道裂孔ヘルニアで手術適応という診断に至り、先輩医師に協力を仰ぎながら手術を実施しました。この食道裂孔ヘルニア手術が、医局では成人の食道裂孔ヘルニア手術の初症例で、私にとっても初めての経験でした。以降、現在に至るまで逆流性食道炎の治療が私のライフワークになっております。

新あいあい 内覧会のご案内 R6年5/10~12 午前10:00から

いよいよ待望の”新あいあい”が竣工します。介護老人保健施設あいあいは、介護の視点から入所者様がより快適に過ごせるよう様々な工夫を施し、新たに生まれ変わります。また 通所リハビリテーションも 地域の皆様のニーズに応えて、 定員枠を100名に拡大しました。内覧会を実施いたしますので、是非この機会に会場見学にお越しください。スタッフ一同お待ちしております。

2024年 新年のご挨拶

旧年中は、一方ならぬご厚情を賜り誠に有難うございました。今年もどうぞ宜しくお願い致します。さて、本年は当法人にとりまして、新たに展開していく年になります。 4月頃、現在建築中の介護老人保健施設あいあいが完成し、新築移転により、 新あいあい として運営して参ります。また 移転後の建物 を改装し、 秋頃には 山王台病院 と石岡共立病院を統合し 山王台病院 172床 (一般127床 療養45床) に拡張して、更に充実させて 微力ながら 地域医療に貢献して参りたいと思いますのでどうぞ宜しくお願い致します。                

<新あいあい>  地上3階建て 延床面積 3,926㎡  入所100名 通所100名

 

第68回消化器疾患懇話会 

2023年12月15日(金)消化器疾患懇話会が行われました。当院副院長の上道治医師が幹事を努め執り行われました。当院より2演題発表しました。演題は、「鼠経ヘルニア手術の検討-腹腔鏡TAPP法-」 を私こと幕内が発表し、「膵癌と鑑別困難であった腫瘤形成性自己免疫性膵炎の1例」を若手 渡邊健医師が発表しました。 質問等が上がり 情報交換など大変参考になり 終始和やかな雰囲気中行う事が出来ました。

第253回茨城外科学会

令和5年10月15日(日)茨城県医師会4階大会議室で開催しました。今回の大会幹事は私こと幕内が仰せつかりました。開催形式はアフターコロナ初の完全現地参加の対面による開催でした。演題数は26演題と多くの先生方にエントリー頂きました事感謝申し上げます。久しぶりの対面での開催で、多くの質問が飛び、活発な議論がなされ活気があり、とても良い雰囲気で行う事が出来ました事を改めて感謝申し上げます。

特別公演は、地元、水戸一校出身の青木武士教授(昭和大学消化器一般外科)が「可視化技術とAIの進歩が拓く低侵襲肝胆膵手術の新時代」についてご講演されこれからの外科のあるべき方向や、外科医の育成を示してくれたことは、想像以上に素晴らしく貴重な時間でした。 当院からも2演題若手医師が発表し盛会に終わる事が出来ました。

当院からの演題発表は、幕内陽亮医師による「膵癌と鑑別困難であった腫瘤形成性自己免疫性膵炎の1例」と、大浦敬介医師による「NACが奏効し根治切除をしえた進行直腸癌の1例」の2演題になります。以下演題スライドを掲載します。

第67回石岡消化器疾患懇話会

第67回石岡消化器疾患懇話会が R5年8/4(金) に開催されました。当院から若手医師、大浦敬介先生、幕内陽亮先生による症例報告2演題を発表致しました。和やかな雰囲気で、先輩の先生方からの活発な質問等があり、とても有意義で若手医師にとりましても良い機会となりました。

2023年新年のご挨拶

新年を迎え皆様方におかれましては健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。

昨年は、コロナ禍の3年目を迎えさらに病院再編等、難しい問題があり当方としましても大変印象深い年となりました。

石岡市は土浦医療圏にあるため、病床不足地域であるにもかかわらず、土浦市の病床過剰によって病床を確保することが難しいという問題を抱えております。そのため昨年は、石岡市医師会病院の閉院に伴って山王台メディカルタウングループとして新しく石岡共立病院を開設し、この地域にとって大切な120床の病床を受け継ぎました。それによって石岡周辺地域の入院を必要とする患者様のニーズに何とか応えるべく努力してまいりました。しかしながら、立地条件や病院の老朽化に伴ってその運営は厳しいものとなっております。従って石岡共立病院を山王台病院と統合編入し172床の山王台病院として人材や医療機器などの資源を有効利用し、十分で効率の良い医療体制を築き上げる計画でございます。

今春2月には石岡共立病院の38床を山王台病院と統合し、山王台病院として90床の急性期病床となります。救急対応にすこし余裕ができるのではないかと思っております。その後、老健施設あいあい の移築に早々に着手し、現在のあいあい を病院化し、残りの病床を山王台病院に統合することになります。しかし最終目標までには大井川知事そして石岡市行政のご指導のもと2年程度の時間を要するものと思われますが、総力を挙げて努力してまいります。

本年度早々の朗報としましては、日本の循環器内科の第一人者である坂田芳人先生の4月からの常勤化は、まず大いに期待するところであります。5大疾患の中で最も緊急を要する心臓血管疾患に対する治療、特にインターベンション(血管内治療)の優れた技術によりこの地域の皆様の命を救う事に大きく寄与するものと思います。加えて1月からは、整形外科の坂本博史先生が常勤として新らたに私共のメンバーに加わって頂く事となりました。救急の外傷性骨折を始め変形性股関節・膝関節・脊椎の保存的(手術をしない治療)や手術治療が特に専門で47歳と円熟した技術により、多くの患者様に貢献できるものと期待しております。

また当法人は、脳神経内科、呼吸器科、循環器科、消化器内科・外科、腎臓内科(透析センター併設)、泌尿器科、耳鼻咽喉科、口腔外科、皮膚科、小児科、心臓血管外科、眼科等総合的診療科を備えており、特に消化器疾患に於いては、診断、治療面では大学病院を超える専門性を維持しており、虎の門病院、昭和大学病院と密に連携をとりながら高度医療に更に取り組んでいます。また眼科疾患に於いては、多くの硝子体手術に取り組んでおり、更に技術の向上に努めて参ります。

旧年中は大変お世話になりました。今年もどうご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。

                       幕内 幹男

第251回茨城外科学会 第65回石岡消化器疾患懇話会

10/6(日)第251回茨城外科学会、12/2(金)第65回石岡消化器疾患懇話会が開催されました。新型コロナ感染状況が少し落ち着いていて、いずれもハイブリットでしたが発表は会場で行いました。当院からも 若手の先生が 1演題「EUS power dopplerが診断に有用であったIPMCの1治験例」発表を行いました。 WEBと違って 会場で先生方と対面での発表は、活気があっていいですね。下記は茨城外科学会の発表スライドです。